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複数のサービスやアプリケーションに同一のID・パスワードでログインできる「SSO」は、導入にいくつかの方法があります。
「エージェント方式」はwebサーバーに専用のエージェントソフトウェアを導入する方法で、「リバースプロキシ方法」はリバースプロキシと呼ばれるサーバーをデバイス・サービス間に中継させる方法。
「代理認証方式」では専用のエージェントソフトウェアがユーザーの代理でID・パスワードを打ち込みます。ユーザーとSP、IdPの3社で認証を行う方法は「SAML認証方式」と呼びます。
実装する場合はSSOシステムを提供する企業やメーカーによって対応も異なるため、方式と企業、2つの側面から自社環境にあったシステムを選びましょう。
SSOシステムを導入し、自社の環境にあった運用を行うためには、事前のシステム選定が非常に重要です。ここでは、システムを選ぶ際に必ず確認しておくべき3つのポイントを解説します。
SSOシステムを導入する際、最初に確認すべき事項が「利用中のシステムやサービスとの互換性」です。SSOシステムはすべてのサービスと無条件に連携できるわけではないため、すでに社内で稼働している業務システムや、今後導入予定のクラウドサービスと連携可能か事前に確認しましょう。すべての連携が難しい場合は、業務での重要度や利用頻度をもとに優先順位をつけ、できる限り多くのサービスと連携可能なシステムを選択することが大切です。
SSOには、自社内にサーバーを設置する「オンプレミス型」と、インターネット経由で利用する「クラウド型」があります。自社のIT環境やセキュリティポリシーに合った形態を選びましょう。また、情報漏洩リスクを軽減するためのセキュリティ機能も重要です。ワンタイムパスワードなどの多要素認証に対応しているかを確認してください。さらに、システム自体がISOなどの外部監査をクリアしているかどうかも、信頼性を測る基準となります。
システム選定時は、初期費用やランニングコストだけでなく、総合的な費用対効果を確認することが必要です。SSO導入によって従業員のパスワード管理の手間が省け、情報システム部門におけるアカウント管理の工数が削減されるなど、業務効率化や生産性向上も含めてコストを見積もりましょう。また、導入後のサポート体制が充実しているシステムを選べば、万が一のトラブル発生時における対応コストを抑えることにもつながります。
導入するシステムが決定し、実際にSSOを設定・導入する段階になったら、事前の準備が欠かせません。ここでは、設定作業をスムーズに行うために必要な情報や、一般的な設定の大まかな流れについて解説します。
実際にSSOの設定を開始する前に、スムーズに作業を進めるための準備が必要です。具体的には、以下の3つの要素をあらかじめ手元に用意しておきましょう。
1つ目は、設定の全般を管理するための「管理者権限のあるアカウント」です。2つ目は、「IdP(認証プロバイダ)とSP(クラウドサービスなどのサービス側)のURLおよびエンティティID」です。3つ目は、認証を安全に行うための「IdPが発行する証明書」です。これら3点の情報や権限が不足していると設定を完了できないため、事前準備として取得・確認しておくことが重要です。
SSOの実際の設定作業は、IdP(認証側)とSP(サービス側)の両方で行う必要があります。SAML 2.0を用いた一般的な設定手順として、まずはIdP側で対象となるアプリの設定を行い、URLやエンティティID、証明書といった必要な情報を取得します。
次に、取得した情報をSP側へ入力するための設定を行います。SP側の設定画面にIdPの情報を入力して有効化することで、認証処理が連携されます。このように、IdP側で情報を取得し、それをSP側に入力して紐づけるという全体の大まかな流れを事前に把握しておくことで、実際の導入作業を迷わずスムーズに進めることができます。
SSOを導入した後は、以下の点に注意しましょう。
同一のパスワードでアクセスできる反面、パスワード流出などによって情報漏洩リスクが高まります。各リソースへの入口となるOSについて、より強固なセキュリティが必要です。情報セキュリティ上の適切な対策を徹底しましょう。
SSO導入後にもセキュリティレベルを維持するため、ワンタイムパスワードや多要素認証などの方式も併用しましょう。万が一SSOでのログイン情報が漏洩した場合に、不正アクセスを防ぐための対策として別の認証方式が有効です。
SSO導入後には、ユーザーごとにアクセス可能なリソースや機能を制限しましょう。アクセス権限を設定しておくことで、内部からの情報野不正持ち出しなどを回避することが大切です。
多くのSSOシステムでは、他の認証機能と連携させることが可能です。導入後に他システムと連携させ、各リソースへのログイン認証手続きを減らし、さらなる効率化も図れます。
SSOのログイン情報が漏洩した際のリスクは計り知れません。SSOで利用するパスワードは定期的に変更しましょう。パスワード変更の頻度などをルールで決めたり、システム設定で定期的なパスワード変更を強制したりといった対策が有効です。
アカウントと生産性を守る
Withコロナ時代の
情報セキュリティ必須概念
クラウドサービスの普及やワークスタイルの変化によって、これからの情報セキュリティはシステマチックな運用が求められます。
アカウントのセキュリティを高めながら、運用者と利用者双方の利便性を高めるためには「統合認証基盤(統合認証システム)」の概念を理解しておかなければなりません。