日本最大級の統合認証システム専門サイトIAM Solnavi
国内有数の統合認証システム情報集積地「IAM Solnavi」 » 統合認証基盤用語集 » OAuth

OAuth

公開日: |更新日:

OAuthとは

OAuth(オープンオーソリゼーション)は、インターネットユーザーがサードパーティのアプリケーションに対して、パスワードを明かすことなく、リソースへのアクセス権を安全に委任できるプロトコルです。この技術は、ソーシャルメディア、オンラインショッピング、電子メールなど、日々のデジタルライフにおいて広く利用されています。本コラムでは、OAuthの仕組み、メリット、使用例、およびセキュリティについて解説します。

OAuthのプロトコル

OAuthのプロトコルは、ユーザーが自身のデータにアクセスするためにサードパーティアプリケーションを信頼する際のプロセスを簡素化し、安全に行うことを可能にします。このプロセスは、「認可」と「トークン」の2つの重要な概念に基づいています。

ユーザーがサービスプロバイダー(例えば、ソーシャルメディアサイト)にログインし、サードパーティアプリケーション(例えば、新しいソーシャルメディア分析ツール)に特定の情報へのアクセスを許可する場合、OAuthプロトコルが間に入ります。ユーザーはパスワードを直接アプリケーションに提供するのではなく、サービスプロバイダーがアプリケーションに「トークン」と呼ばれるデジタルキーを発行します。このトークンは、ユーザーのアカウントに対する限定的なアクセス権をアプリケーションに委任します。

OAuthのメリット

OAuthの主なメリットは、セキュリティの強化とユーザビリティの向上です。ユーザーは、パスワードを複数のアプリケーションに提供するリスクを避けながら、異なるサービス間で安全にデータを共有できます。また、アプリケーション開発者は、認証プロセスを自分たちで管理する代わりに、信頼できるプラットフォーム(例:Google、Facebook)の認証システムを利用できるため、開発が容易になります。

OAuthの使用例

OAuthは、ソーシャルメディアサイトでのログイン、データ分析ツールでの情報取得、オンラインショッピング時の支払い情報の共有など、多岐にわたる場面で利用されています。例えば、新しいアプリケーションに登録する際、「Facebookでログイン」や「Googleでログイン」のオプションを選択すると、OAuthプロトコルが動作しています。

セキュリティ上の考慮事項

OAuthはセキュリティを大幅に向上させますが、実装には注意が必要です。トークンの取り扱い、セキュリティの強化、期限切れの管理など、開発者はセキュリティベストプラクティスに従う必要があります。また、ユーザーは、どのアプリケーションにどのようなデータアクセス権を許可しているかを定期的に確認し、不要なアクセス権は取り消すべきです。

まとめ

OAuthは、ユーザーとアプリケーションの間で安全なデータ共有を可能にする強力なプロトコルです。セキュリティとユーザビリティを兼ね備え、現代のデジタル環境において不可欠な技術となっています。適切に管理されれば、OAuthはデジタルサービスの利便性を高めながら、ユーザーデータの安全を確保できる優れた方法を提供します。

アカウントと生産性を守る
Withコロナ時代の
情報セキュリティ必須概念

   

クラウドサービスの普及やワークスタイルの変化によって、これからの情報セキュリティはシステマチックな運用が求められます。
 アカウントのセキュリティを高めながら、運用者と利用者双方の利便性を高めるためには「統合認証基盤(統合認証システム)」の概念を理解しておかなければなりません。

   

基礎概念と製品比較で知る
統合認証システムとは?

統合ID管理システムおすすめ製品・サービス SSO(シングルサインオン)おすすめ製品・サービス 多要素認証(二段階認証・二要素認証)おすすめ製品・サービス