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このページでは、SSOのオンプレミス版とクラウド版の違いについて解説しています。
オンプレミス版SSOは自社でシステムを保有して運用するものです。対象システムが幅広いだけでなく、自社のみで使用できるためカスタマイズ性に優れている特徴があります。メンテナンスなどのスケジュールを自分達で決められるのも魅力のひとつです。
オンプレミス版SSOは以前までは構築費やメンテナンス費が高額で、利用開始までに工数がかかる製品が主流となっていました。近年はスモールスタートに向いた製品が販売されているため、経費を押さえて導入したい企業にもおすすめできます。月額330円から導入できる製品もあります。
サーバーへのインストールや設定は自社で行うものもあるため、専門知識が必要とされることもあります。専門知識を有する人員が必要になる可能性がある点は注意しなくてはいけません。また災害時に自社サーバーが被害を受けると、システムの利用が出来なくなったり、データの復旧が困難になったりする恐れがあります。
クラウド版SSOはネットワーク経由で接続でき、手軽に導入できるのが大きな特徴です。決済後すぐに利用できるのも魅力のひとつ。スモールスタートにも適しています。システムのメンテナンスに対する負担が少ないのも特徴です。
オンプレミス版と比べて費用が安く、構築費用やメンテナンスコストがかかりません。月額約200円から始められる製品もあり、無料トライアルに対応しているものも多くあります。
製品によってはOS環境に制限がある点は注意しなくてはいけません。またクラウド版SSOは利用する機能が多くなるほどコストがかさんでしまいます。自社に必要な機能をピックアップし、SSOにかかる経費を抑えましょう。
自社で使いやすいSSOを構築したい場合は、社内でカスタマイズできるオンプレミス版が適しています。構築費用やメンテナンスコストはかかりますが、クラウド版よりもカスタマイズ性が高いためです。
また初期費用は掛かる一方で毎月の運用費用が掛からないため、ランニングコストを抑えたい場合にも適しています。社内のオンプレミス型システムへの連携も柔軟に対応できるのもポイント。管理対象がオンプレミス型のシステムであれば、オンプレミス版を選ぶとよいでしょう。
初期費用を抑えたいまたは短期間で導入したい場合にはクラウド版が適しています。SalesforceやMicrosoft 365などのSaaSへのシングルサインオンも簡単に行えるため、該当のシステムを管理している場合にもおすすめです。別のSSO製品に変更する可能性がある場合も、すぐに乗り換えが可能なクラウド版が適しています。
クラウドサービスのID・パスワードの管理が多い場合は、クラウド版SSOの導入を検討してみましょう。
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Withコロナ時代の
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